♪2007 June

・2007.06.01 (Fri) 19:30/20:50
  佐藤美由紀(Pf)、早川純(Bandoneon)、奥貫史子・山中裕平 (Vln)
  スズキイチロウ(Gt)、清水良憲(CB)
・【江古田】BUDDY


昨日「も」江古田BUDDYで エル・フエジェ(El Fuelle)のライブを聴いた。
最初から聴けたのは昨年11月の関内ライブ以来だったと思う。
今回はヴァイオリンに2人の若手(奥貫史子・山中裕平)を起用し、
ピアノソロから六重奏まで多彩なフォーメーションで臨んだ。曲目は以下の通り。


□ 第1部
1)
カンシオン・デ・ブエノスアイレス(Pfソロ)
2)ダンサリン(Pf,Gt,Bandoneon三重奏)
3)カミニート(Pf,Gt,Bandoneon三重奏)
4)ラ・ラジュエーラ(Pf,Gt,Bandoneon三重奏)
5)フーガと神秘(Pf,Gt,Bandoneon三重奏)
6)ボルベール(Pfソロ)
7)ブエノスアイレスの夏(Pf,Gt,Bandoneon,Cb四重奏)
8)ラ・クンパルシータ(Pf,Gt,Bandoneon,Cb四重奏)
□ 第2部
1)
エル・ポルテニート(五重奏:Vn奥貫)
)MIYUKI TANGO(五重奏:Vn奥貫)
3) レクエルド(五重奏:Vn山中)
4) パロミータ・ブランカ(五重奏:Vn山中)
5)鮫(六重奏)
6)ヴァルダリート(六重奏)
7)ア・フエゴレント(六重奏)
E)マーラ・フンタ(六重奏)


第1部はいつものメンバーによる三重奏と四重奏が中心。
三重奏はMCなしで一気に駆け抜けた。
余計な雑念を振り払って楽曲に没入していくかのようだった。
時間の経過と共に目に見えて音が研ぎ澄まされてゆくのが良く分かった。
コントラバスが加わってからは切れ味の上に重みが加わり、非常に力のある演奏になった。以前ギターのイチロウさんから、即興演奏をする上で三重奏と四重奏 との間に壁があると伺っていたが、昨日聞いた限りではそんな壁は微塵も感じさせなかっ た。即興演奏というテーマに合意した4人による出し入れ自由の音色に思わず聴き惚れてしまった。
第2部には新人のヴァイオリニストが交代で登場。大舞台は初めてとのことだが、奥貫さんは無難にこなし、山中さんは早くもスピード感を持ち味として垣間見 せていた。選曲もヴァイオリンをパート分けするヴァルダリートを入れるなど、六重奏でしか出来ない曲を扱った。しかもヴァイオリン2人にカッチリ弾かせて いる裏で、固定メンバー4人が即興で遊んでいるのだから、大したものである。
現在、エル・フエジェ(El Fuelle)はヴァイオリンを固定出来ていない過渡期にある。ある意味危機的な状況の中、BUDDYという大箱で四重奏や六重奏での様々な実験を行うと は、実にいい度胸をしている。基礎部分の細かい仕様が固まり、攻 めの宣伝をかければ、このバンドは数年後に大化けする潜在能力を秘めている。
これからも時間の許す限り定点観測していこうと思う。

by かくねん


かくねんさん、ご来場、そして レポート、ありがとうございました。
お陰さまで、生きてて良かったライブになりました ! !
ライブ最高〜♪

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今日の1曲:「Mala Junta」(マーラ・フンタ)

仕事をさっさとやっつけて〜♪
たどり着いたる、江古田に6時半。

ピアソラコミュで知ったタンゴバンド El Fuelle(エル・フエジェ:蛇腹)のライブを聴きに、
ファルコンとばしてやってきた(江古田ってけっこう近いなぁ)。

開演は7時半なので、景気づけに軽くいっぱい!と飲み屋センサー働かせ、
焼き物系が安くてウマイという噂の店に、迷わず突入。
旨かった。評判どおりの店でした。

ホロホロ酔いで店を後にして、いい店だったのとライブへの期待で、
気分はもうポルテニート! (ブエノスアイレスっ子)

しょっぱな「ブエノスアイレスの歌」
、 El Fuelleのリーダー(だと思う)佐藤美由紀のピアノソロ。
ガツーンとくる、ビールがすすむ。
2曲目「踊り子」からはピアノ、バンドネオン、ギターのトリオ。
個人的には、コミカルかつどこかもの哀しい、と感じるバンドネオンの音色が好きなわけで
(これがアコーディオンだと滑らかすぎてイカンのよ)、
しかもバンドネオンはほとんどタンゴでしか聴けない。
なんでバンドネオンの入りの時はジーンとビールがすすんだなあ。
5.「フーガと神秘」、7.「ブエノスアイレスの夏」は、
自分のピアソラ好きってのもあるかもしれないが、
El Fuelleの勢いのある熱演が聴けて、ホンとビールがすすんだ。
後半はピアノ、バンドネオン、ヴァイオリン、ギター、コントラバスの5(6)重奏。
後半最初の「エル ポルテニート」は緊張のためかヴァイオリンが弱かったかなあ。
13.「鮫」では慣れてきたのと周りの勢いにつられて、バッチ・グー(もう死語?)でした。
アンコール最後の曲は「Mala Junta」(悪い仲間)。
佐藤さん曰く『ニュアンスとしては、悪さはするが憎めない仲間達』だそうで、
陽気で小気味よいリズムが、もう終わりだっていうのに酒を誘う。
好きなタンゴに好きな酒、ホンとビバ・ポルテニート!な夜でありました。

by よさぐれ


よさぐれさん、ほろ酔いレポート、ありがとうございました ! !
ライブが白熱してくるとお酒がススムのですね♪
私は出演者なので、お酒のお付き合いはできませんが、
客席とステージとの一体感に酔いしれて、
この日はお陰さまで生きてて良かったライブになったのでした♪
又ぜひ遊びにいらしてくださいね♪

・2007.06.10 (Sun) 19:30/20:50
  佐藤美由紀(Pf)、早川純(Bandoneon)、柴田奈穂 (Vln)
  スズキイチロウ(Gt)、清水良憲(CB)
・【横浜・関内】FAR OUT


6月10日は横浜ファーラウト でエルフエジェのライブがありました。
私としては本当に久しぶり、楽しみとちょっぴり不安な気持で聴きに行きました。
演奏はびっくりするほど、以前と比べレベルが上がっています。
まともりも良く、ほどよい緊張感がたまらない。
なんでこんな短期間に変わるのか分かりませんが、驚きです。思わず演奏に聞き入ってしまいました。
特にギターがいい。ピアソラのCDではギターの音があまり聴こえてこないのですが、
改めてギターの重要性を認識させられました。スズキイチロウどうしたの、凄いぞ。
ギターが緊張感を与えているのか、このユニットの要となっているようです。
あとは、演奏に美しさが加われば完璧。超一流です。
ピアソラの美に負けないでがんばってほしいものです。これからもどうなるか楽しみです。
ところで、客が少ないのが気になります。
タンゴの枠を超えてあれだけの演奏をライブハウスであまり聴いたことがありません。
演奏と客入りは関係がないようにも言われますが、横浜という大きな器の中で情けない気がします。
横浜市民は知らないのか?演奏場所は広くて音のバランスも丁度いいのに。
誰か宣伝のいいアイデアがあればお教えください。

byオリオン星人


オリオン星人さん、温かいメッセージありがとうございました。
集客に関しては、私達も精一杯の努力はしているのですが、
もはや我々の演奏を「タンゴ」と名乗っていいのか ?
一体どういう位置づけでアピールしたら良いのかが
今後の課題でしょうか。頑張ります=3

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昨日6/10(日)は、横須賀で行われた某演奏会に出かけた帰りに、
横浜の関内にある「FAR OUT」というジャズハウスで行われたEl Fuelleのライブに寄ってみた。
横浜なんてふだんほとんど行かないのだが、
まあせっかく方向と時間が合ったので、立ち寄ることにした次第。
そもそも行くかどうかも決めてなかったので、いざ行ってみたら、
場所をうろ覚えだったのでやや不安になるが、さほど迷わず現地を発見!
さすがは「地理マニア」の異名を取るオレだけのことはある(自画自賛)。

で、15分ほどしたところで、El Fuelleの皆さんが登場。
お客さんが少なかったので(僕ら含めて5組くらい)、
ピアノの佐藤美由紀さんにすぐ見つかって「うわ!」と驚かれたりしたが(昨日会ったばかりだし...)、
まあそんなこんなで演奏が始まった。曲目はうろ覚えだが、確かこんな感じだったように思う。
(順番は適当です)

・Nocturna
・A Don Agustin Bardi
・El Portenito
・Mala Junta
・Bajo Tanguero
・Milonga del Angel
・Lima Dance
・Miyuki Tango
・Palomita Blanca
・Recuerdo
・Escuaro
・La Rayuera
・La Cumparsita

今回のライブは、CD「MIYUKI TANGO」の発売を機に始まった全国ツアーの総集編ということで、
主にCDに収録された曲を中心に演奏していた。
以前に江古田のBuddyで聴いたときは会場がそこそこ広かったりしたこともあって、
割とカッチリしている感じもあったが、今回は場所も小さめでお客さんも少なく、
その割にはガンガンに音量出すPA入れてたこともあって、かなりの迫力! 
しばらく関西を回ってきたこともあるんだろうけど、
メンバーの皆さんの演奏がパワフルになっていたのが印象的だ(関西はやたらとパワフルなイメージがある)。

しかし、なんというか、まあここまで来ると、El Fuelleはすでに
「タンゴ」って枠を飛び抜けている感じがする。アプローチとしてはジャズっぽいアレンジで、
即興性を大事にしているバンドだと思うけど、アンサンブルの間の取り方とか音のかぶせ方、
全般的なノリとか、僕の思い描く「タンゴ」ではなくて、まさに「MIYUKI TANGO」なのだ。
それがいいとか悪いとかじゃなく、独自のサウンドを追求しているEl Fuelleはつくづくすごいなあと。
僕らのやっている音楽とは似ているようで似ていないような。
まあ、比べるべくもないほどレベルが違うんだけど、僕らは僕らで
「タンゴ臭い」サウンドを追求していこうと、まあそんなことを思ったわけで。

by CAMA