♪2007 Octorber 1

・2007.10.05 (FRI) 20:00/21:30
  佐藤美由紀(Pf)、早川純(Bandoneon)、スズキイチロウ(Gt)
・【錦糸町】Early Bird


10月5日(金)夜、
久しぶりにエル・フエジェ(El Fuelle)三重奏ライブを聴いた。
五重奏では4ヶ月ぶり、三重奏では3ヶ月半ぶり、ピアノとギターのデュオからは2ヶ月半ぶりになる。
得意先から直行する予定だったが、急な仕事が入って1ステージ聞き逃した。
あとで伺ったセットリストは以下の通り。
◆ 第1部
1)マーラ・フンタ
2)レクエルド
3)エル・ポルテニート
4)ブエノスアイレスの夏
5)9月のミロンガ
6)カメダ物語3
7)リノの花
8)ガジョ・シエゴ
◆第2部
1)ダンサリン
2)ノクトゥルナ
3)エル・チョクロ
4)パロミータ・ブランカ
5)軍靴の響き
6)とろ火で
7)アディオス・ノニーノ
8)ラ・クンパルシータ

O)最後のコーヒー

第1部では美由紀さん作曲の新曲「9月のミロンガ」が初披露されたという。
イチロウさん作曲の「カメダ物語3」も上演され、オリジナル曲を前面に押し出す旗幟が鮮明になった。
やはり聴いておきたかった・・・
第2部では「軍靴の響き(タキート・ミリタール)」が初めてレパートリーに加わった。
緩急織り交ぜて解釈を膨らませた内容。
エル・フエジェ(El Fuelle)流に消化していることが見て取れた。
今回聴いた限りにおいては、全体として自然体の演奏になっていた。
以前はタンゴとジャズの境界を探求するという意識が前面に出て緊張感を漂わせていたが、
今回はそういう意図が体に染み付いたのか、
余計な力が抜けて無意識のうちに発現されている印象を持った。
そしてタンゴ古典曲への回帰とオリジナル曲の拡充という2本柱も見えてきた。
おそらく7月上旬にオール・ピアソラのライブを敢行した時に、
ピアソラへの傾斜に終止符を打ったものと思われる。
ピアノとギターのデュオ、ギターとバンドネオンのデュオを含め、様々な試行錯誤を重ねつつ、
この夏は良い具合に音を仕込んできたようだ。
あとは迷うことなく2本柱を前面に押し立てるだけである。
今月は4月に続いて西日本ツアーを敢行するという。仕上がりはまずまずのようだ。
私もツアー最終日の江古田ライブに予約を入れた(今回は2人)ので、ぜひとも頑張っていただきたい。



Tさん、レポートありがとうございました。
23日の江古田「Buddy」ライブも、どうぞお楽しみに〜♪