9月27日(火) 中目黒「楽屋」

佐藤美由紀(Pf)、江藤有希(Vn)、広沢”リマ”哲(Ts)、スズキイチロウ(Gt)、清水良憲(Cb)

【ご来場くださった方のレポート】
 27日の夜、エル・フエジェのライブを聴きに行った。 中目黒に行ったのは初めてだった。JRで恵比寿駅に出て、そこから日比谷線に乗り換えれば次の駅。意外と近かった。 中目黒駅の改札を出て商店街の入り口を目指し、その中をキョロキョロしながら歩いた。行き過ぎてるのかな?と不安に感じた丁度その時、お店の看板が目に入った。 店内はとても綺麗で良い雰囲気。ステージスペースの後ろはほぼ全面が窓になっているのだけれど、外の無粋なビルが見えないようにという配慮なのでしょうか?何本もの木が植えられていて、それがまたライトに映えて素敵だった。
 この夜の演奏は何やらとても良くて…第1部が終了した時にギターのスズキさんが「初めてなお店なもんで、皆、力入っちゃってねぇ~」なんて少々自嘲的な言い方をされていたのですが、力入っていたお陰でこんなに素晴らしい演奏を聞かせて頂けるなら、なんてありがたい事だと思いました。同じく第1部の終了後、ピアノのみゆきさんは「ずっと足が震えちゃってぇ~」と仰っておりましたが、みゆきさんに一番近い席に座っておりましたが、テーブルの陰に隠れていたので全く気がつきませんでした。
 いくつか印象的だった曲(タンゴの事はよく知らないので曲名を間違えているかもしれません。すみましぇん。)について。 「ラ・クンパルシータ」は、ラスト近くのヴァイオリン&ギター&ピアノの3名の息の合ったの早弾きに鳥肌が立ちそうになりました。みゆきさんがピアソラの作品の中で一番お好きだという「タンガータ」、今回は半ばの比較的落ち着いた(?)部分を聞いていても、何故か胸の中がざわざわしてしまいました。これは一体どういう感情からなのだろうか?と、自分でもとても不思議に思えたのでした。他には「コラレーラ」「アレグロ・タンガービレ」「フーガと神秘」等々が印象的でありました。新曲「石蹴り遊び」(でしたっけ?)はタンゴとは思えないような曲ですね。確か、元はジャズ・ピアノを弾いていた方の作曲でしたっけ? 「鮫」は始まってすぐは“今日のお店の雰囲気と合っていないような…?”と思ったものの、聴き進んでいくうちに、ちゃんとしっくり響いておりました。 「リベルタンゴ」は途中でアレレッと思うようなものを感じたのは確かな感想です。ぴったり合えばそれはそれで、勿論、とても素晴らしい演奏なのでしょうが、そうでなくてもその時の各々の方々の状態が如実に表れていたように思われ、実はそういう部分でさえも聴かせていただいている私にとってはライブの醍醐味の一つなのです。
 みゆきさん、スズキさん、江藤さん、清水さん、広沢さん、本当に素晴らしい演奏を聴かせて下さってありがとうございました。 まだ何度もエル・フエジェの演奏は聴いていませんが、この夜は最高でした!! (Nさん)

【ミユキレポート】
 初めての場所でのライブという事もあり、メンバーみんなの気合いが入りまくって、それはそれは楽しいライブでした。腕の立つPAさんのおかげか、Vn.とGt.の音色がなんといってもクリアに立っていて、とてもバランスが良かった感じがします。(まっしーさん、ありがとうございます。)いつもはどうしても、少々控えめな印象に聴こえがちですが、この日は、超絶技巧もクリアに鳴っていて、「切れ味すっきり!! 」、音の太さも良く出ていたので、単にすっきりで終わらない音色の魅力が感じられて、演奏していてとても気分よかったです。お客様はどうだったかな・・・Cb.の突っ込み具合も程よく、ん〜〜〜♪ バンドとして、だんだんいい感じになってきました!!そして不思議な「リマサックス」。9月1日のライブでは、音の渦が表に出ている感じがとても良かったのですが、この日は、他の楽器が表に出ていたからか、奥の方から渦がこみ上げる感じがして、これまた何とも良かったのです。あの渦はどうしてもピアノでは表現できないなー。
 2泊3日の合宿を終えて(なんと、この日のライブを迎えるにあたって、「藤野芸術の家」にて2泊3日のタンゴ合宿を行いました。)皆それぞれに思うところあり、で、今とても噴火前の火山のような、嵐の前の静けさ?のような、津波の前の海のような、そんな感じがします。何かが産まれそうでいて、それをまだじっとこらえている感じです。

 

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